こもりくの山の墓苑にいち早く死者が喜ぶさくら花咲く
河を渡り山に近づくにこぶしの花天空を浮く花盛りなり
<主人メモ> 明日が彼岸中日だが、雨らしい。 今日墓参りに行ってきた。

こもりくの山の墓苑にいち早く死者が喜ぶさくら花咲く
河を渡り山に近づくにこぶしの花天空を浮く花盛りなり
<主人メモ> 明日が彼岸中日だが、雨らしい。 今日墓参りに行ってきた。
ひよどりのするどきこゑの電柱の上にひびけり若きひと声
木蘭の花のむかふに椿の花毒づくごとしまつ赤な花は
土筆坊を摘んでよろこぶ爺かな女子高生に笑はれてゐる
<主人メモ> 昨日から彼岸だそうだ。 おはぎを買ってきた。
コンクリートの破れ目に並ぶスミレ草むらさきの花は春を連れ添ふ
福島泰樹『「恋と革命」の死 岸上大作』読了。 これから書評を書かなければなないのだが、 資料として掲載されていた絶筆「ぼくのためのノート」にあらためて驚く。 一部下書きもあったようだが、死に臨んでこんなに冷静でユーモアすらある。
木蘭の花咲き惚けて散り落つる純白の花は汚れやすし
沈む日の遅くなりゆきいつまでもあかるき山の霞むがごとし
夕焼けが飛行機雲を染めてゆく海棠の花まだ咲かぬ庭
<主人メモ> 心臓ペースメーカーのおかげで身体障碍1級である。 障碍者割引で高速道路が半額になる。 そのためのETCカードを登録するために市役所へ出かける。 今日も市役所は混んでいる。
青き瞳の猫太りすぎ重くして路傍に落とせばうらめしげに鳴く
<主人メモ> 今日は青い瞳の猫の夢。これまた悪夢である。 その大きな猫を抱えて仙台駅に降り立った。 太りすぎた猫を保護する施設があるらしい。 猫は巨大すぎて自分で歩けない。抱えて行くしかない。 これが重い。 施設は仙台駅近くにあるらしいのだが、 ここはいつものあの駅にしか見えない。 ちなみに妻も猫の夢を見たらしい。 私とは違いかわいい子猫の。
大山も、居並ぶ山も春の山けさは笠雲一つが浮かぶ
<主人メモ> 今日は四月並みのあたたかさだという。
水栽培の風信子この頃見えざるは街に美少年滅びたるか
<主人メモ> 今朝がたの夢もまた行方不明になりそうな夢であった。 黄昏の街、既知の街である。