年賀状にハガキ歌仙の句がとどきたのしきかなや正月三日は
<主人メモ> 箱根駅伝、國學院大學は総合9位、来年のシード権獲得、よし。ちょっと嬉しい。

年賀状にハガキ歌仙の句がとどきたのしきかなや正月三日は
<主人メモ> 箱根駅伝、國學院大學は総合9位、来年のシード権獲得、よし。ちょっと嬉しい。
河原には凧上げ争ふ子らのこゑ正月二日空に雲なし
土堤の上に相模大山みはるかす紅葉葉落とし茶色の山
<主人メモ> 今日もまた穏やかな日である。 相模川の河原では凧がいくつか上がる。 箱根駅伝往路、國學院大學9位。まあよしとしよう。
賽銭に百五円投げじやらんじやらん口に唱えて深く礼する
狛犬にマスクを着けて参拝者をむかへる産土の古き姫神
大晦日の最後の掃除機掛け忘れ睦月朔日部屋にゴミある
<主人メモ> 近くの有鹿神社に初詣。例年よりは短いとはいえ、それなりの列に並ぶ。 これもまた本の山の中ほどあたりからみつけた品田悦一編『鬼酣房(きかんぼう)先生かく語りき』読了。 う~む、なかなか。 コロナ中鈴を鳴らすな。
※イラストの中の西暦は主人のミスです。正しくは「二〇二一年」です。
バスタブの裏にへばりつく人の膏(あぶら)執拗なりきなかなか落ちず
洗へどもあらへどもとりきれぬ汚れこそわが偏執の魂かも知れず
西方の山の鞍部にしづみゆくことし最後の太陽の色
黄金にかがやく雲の幾片か浄土を示す雲かとおもふ
<主人メモ> 掃除続行。 トイレとバス。
昨夜(ゆふべ)聴く薬師丸ひろ子のうたのこゑ探偵物語けさわれうたふ
墓の奥に山茶花二つの花咲かすまだ散らざらむ父よたのしめ
<主人メモ> 午前中雨、やがて晴れ。父の墓掃除、帰途寿司屋へ。 むすめは先に、むすこは昼食後やや遅れて来る。
水音、羽音知らせなくして訪れる枯蓮池に鴨着(ど)く数羽
むかしむかし書きて書ききれぬ原稿のいくつもありて多くを捨てつ
<主人メモ> 身めぐりの書物を整理する。本の山の底からぶ厚い『吉岡実全詩集』が出てきた。
栂の木の枝荒れて主(あるじ)なき家も春のいそぎか葉むらととのふ
<主人メモ> ハガキ投函と送金のために郵便局へ。人住まぬ家がある。