12月20日(土)

朝はまあまあだが、雨が降ってくるらしい。   夜の闇に燐光わづか流れゆく明滅したりいのちむなしく   水に溺れ、憤怒と破滅と絶望に人死するとも海しづかなり   海の声聴きつつわれは厳粛なり。小泉八雲死者の世語る 『孟子』...

12月19日(金)

晴れているが、冷たいのだ。   常に動く潮の流れに翻弄され念仏唱へ泳ぎゆきしか   ・   一夜経て岸壁に坐る八雲がゐる。日暮れまでただ海の音聴く   この世のいつさいのものを忘れたり。怒濤はげしくはるかに続く 『孟子』...

12月18日(木)

今日も晴れ。でも朝寒い。 焼津にて小泉八雲は、焼津を訪れた盆の夜、精霊舟を追って海に入ったという。 人生は神々の音楽である   盆の夜は精霊舟を送りだす。焼津の海をかなた遠くへ   時に遅れ小泉八雲は、遠く去る燈籠を追ひ...

12月17日(水)

今日は起きるのが少し遅かった。天気だ。 焼津小泉八雲記念館   八雲さんのスタンプを押す少しの間妻の表情、真顔(まがほ)・しんけん   八雲・セツの細かき書字の手紙読むお互ひを思ふ心に触れむ 『孟子』縢文公章句下53 景...

12月16日(火)

朝がなかなか明けないが、後は晴れ。日没も早い。   最上階の湯から望めば焼津港、町もひろがる。鬱懐ほどく   駿河湾のしづかに穏やかなる青き海。小泉八雲の片目にひろがる 山口乙吉   ダルマの眼は常片目なり。しかれども八...

12月15日(月)

晴れ。寒い。   西宮神社にゑびすの神祀るその当日にわれら来しかな   縁日の露店の店のあまた出て賑はふ町に心楽しく   焼津駅から送迎車に道を上りゆく山の高きに一軒の宿 『孟子』縢文公章句下52  陳代曰く、「諸侯を見...

12月14日(日)

珍しく雨。やはて雨は上がるらしいが。 小林秀雄対話集『直観を磨くもの』を読む。湯川秀樹との対話、なかなかに興味深いが根本のところは、私には理解できない。大方そうなのだが、三好達治、梅原龍三郎や今日出海、そして河上徹太郎と...