2023年2月14日(火)

朝から曇り空だ。大山にはうっすらと雪がかぶっている。昨日は寒かったのだ。

  冬枯れの欅の樹皮に触れゆくに金属めきて荒立つはだゑ

  末枯(すが)れたる枝に枯れたる枝がからみ冬ならではの異様なる姿

心臓ペースメーカーのおかげで風呂に長く浸かれない。そして深く沈むこともできない。

  熱き湯にゆつくり沈む愉しみの失せて三年まだ生きてゐる

2023年2月13日(月)

8時過ぎから雨、そして寒い。一日雨。

  ひよどりの木の間隠れに鳴き立てば見えぬ木の間に応ずるひと声

  冬木々の裸の枝に拠りて鳴くすずめかしましもう一羽くる

  揺れながら鳴くすずめごの愛らしく()(ぢか)にすずめの毛並みも見えつ

『老子』下篇63

  老子曰く「天下の難事は易きより()こり、天下の大事は細より()こる」

『徒然草』147段・148段

  灸のこと二段にわたり書きしるす兼好法師も灸治をせむか

2023年2月12日(日)

午前中は雲が多く、寒かったが、やがて青空が広がる。

  木蓮の芽のけばだちは春守る羽織る毛皮の厚きけばけば

  (けば)だって茶色の醜き芽立ちから汚れなき純白の花咲く不思議

『老子』下篇62

  「道なる者は万物の奥」「善も不善も」()れて貴き

『徒然草』145段・146段

  秦重躬(はたのしげみ)、道に長じてそのことば神の如しと人は思へり

  明雲座主、相者(さうじや)にあひて傷害の恐れを言はれ矢にあたり()
   *相者=人相をみる人

2023年2月11日(土)

昨日は一時激しく雪が降ったが、今日は気持ちの良い快晴。

  みぞれから小さな雪へ変はるころ防寒仕様の老いも出でたり

  傘に降るシャーベット状の雪の暈(かさ)重たくなればときに傾く

付句といったところか

  つぶやきは二月の空の雪模様

うってかわって今日の暖か
あまりに天気がいいので、川を渡って厚木の町へ。

  うぐひす餅三つぶら提げもどりくるわが家もやうやう春来る気配

『老子』下篇61

  大国のふるまひを糺す老子なり習近平よ肝に銘ぜよ

『徒然草』144段

  栂尾の明恵上人の人柄をよきものとおもひ兼好しるす

2023年2月10日(金)

午前7時近くから降り始めた雪は、午後1時くらいまで降っていた。その後は雨

  風、雪に右に左に翻弄され老いにはつらき駅までの道

  荒蕪地の草枯れのうへにいっときを雪たばしれりここはいづくぞ

『老子』下篇59・60

  (ものを)しみをすることこそがたいせつと為政者にむけ老子説くなり

  大国を治むるは小鮮魚を烹るがごとし」かく名言を説く老子徳経

『徒然草』142段・143段

  ここにもまた為政者に説くことばあり奢りなく民を撫で農勧むべし

  臨終の醜きすがたあげつらひ「静かにして乱れず」よきことばなり

2023年2月9日(木)

朝、西の空に薄青い、少し欠けはじめた月が長く残っていた。風があって寒い。

  ひむがしの空ほのぼのと明けてくる今朝は屈託すこし寡なし

  くらげ色の残りの月を背景に群れとぶ鳩の家群(やむら)に消えつ

あゆみ橋を渡る。

  鴨どりの群れに一羽の鴛鴦(をし)のゐて青緑色の羽根毛つやめく

『老子』下篇57 「我れ無為にして民自ら化す」 58「其の政悶悶たれば、其の民は淳淳たり」 老子がいう理想の政治である。今の政治はこざかしすぎるのだ。
『徒然草』141段

  悲田院の堯蓮上人の吾妻訛りゆかしきものとおもひたるらし

2023年2月8日(水)

曇りがちだけれども、晴れ間もある。
柚月裕子『暴虐の牙』上・下読了。呉寅会の暴力騒動を描いて、恐ろしいほどの圧倒的な迫力がある。

  なにゆゑにかくも凶暴になりたるか沖虎彦をあはれかなしむ

  柚月裕子の極道描く小説の容赦なき暴力ときにやるせなき

『老子』下篇56「其の(あな)を塞ぎて、其の門を閉し、其の(えい)(くじ)いて、其の(ふん)を解き、其の光を和らげて、其の(じん)に同ず。是れを(げん)(どう)と謂う。」「玄同」の境地、そこには完全な神秘的な同一世界がそこに開かれる。

  和光同塵そこにこそある「玄同」を老子説きたり()にはむつかし

『徒然草』139段

  家の庭にありたき木や草いくつかをあげつらふ兼好法師得得(とくとく)

昨夜は牡蠣の味噌汁をこしらえた。

  味噌汁に牡蠣を煮てくふ海の味