今朝も涼しい。秋の雲だが、日中は暑いのだ。
漱石と鷗外の食を思ひつつなんだかたのしき秋の日である
こんなBSの番組があった。
空の上の雲のかたちは秋のものうろこ状の雲が伸びてゆくなり

今朝も涼しい。秋の雲だが、日中は暑いのだ。
漱石と鷗外の食を思ひつつなんだかたのしき秋の日である
こんなBSの番組があった。
空の上の雲のかたちは秋のものうろこ状の雲が伸びてゆくなり

朝は涼しい。昼には暑い。大和で中西くんに会う。借りていた「楡」を返す。彼との会話は楽しい。
けさも地に落つる欅の葉を拾ふ黄の色あざやぐこの一枚を
けやきの葉拾ひ蒐めて鉛筆絵にとどめて弔ふ葉にあるいのち
褐色にもみぢする箇処指にさはるけやきもみぢの葉のたましひに

朝は秋冷感があり心地よかった。しかしじきにむっとした暑さ。20℃代後半になっている。『ヘルドッグス』からはじまる深町秋生の三部作、『煉獄の獅子たち』『天国の修羅たち』を読み終える。この極道と警察社会をとりまく暴力の連鎖の迫力は圧倒的だ。しかし、もういい。もうたくさんだ。
椿の実はじけて枝に殻残す裏黒き殻やがて落下す
椿の実の殻の内側 暗黒の闇の領域つばきの未来

山に近い墓へ行ってきた。亡き父は仏教徒ではないが、秋の彼岸ということだ。昨日か一昨日に来ようと相談していたのだが、台風15号の雨に阻まれた。木々も墓石もまだ濡れている。
石ひとつあればわが墓とおもふべし
墓に刻む文字に深く溜まる水二日の雨にいまだ満ちたり
この墓の石も三十余年経て霊は憑らねど古びたりけり
墓のある山にはいまだ蟬のこゑとぎれとぎれに鳴く声やまず

朝から台風15号の動きによって雨が強弱をつけて断続している。それほど強い台風ではないのだが、翻弄されているかのようだ。
朝からの雨にすつかり濡れそほつ沙羅の木の葉のくろずみはじむ
昨夜よりの雨に下垂る水しづく止むときなしにわが傘にふる

秋分の日(むかしの秋季皇霊祭)である。朝から雨がふったりやんだり。涼しいような、まだ暑いような。
衣を裏返して寝ると恋人を夢に見るそうだ。「わぎもこに恋ひて術なみ白妙の袖返ししは夢に見えずや」(万葉集・2812)、小野小町「いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣を返してぞ着る」(古今集・554)、西行「さはと言ひて衣返してうち臥せど目の合はばやは夢も見るべき」(山家集・701)というような古典和歌があるものの、実際に恋人が夢に見えているとは、どうも思いにくいのだが。パジャマを裏返しに着なかったためか、ここのところ見なかったひどい悪夢に、昨夜は魘されたのであった。
夢の中の街に迷ひて立ちどまる人の影なき商店街に
シャッターの閉まつたままの雑貨店うめきごゑする店の内より
この径をしばしたどれば猫町かいや猫も人も影ひとつなし
裏返しにパジャマは着るべし悪夢より恋する人の笑顔みるなら
裏返しにパジャマを着れば咎めらる

朝から涼しいというか夏のままの格好だと寒い。長ズボン、長袖シャツ、カーディガンも羽織る。昨日はむすこが帰宅。ちょっとだけ飲んだ。楽しかった。
あんぱんの臍噛みすこししおはゆく妻の臍などおもひ出したり
をさなごの出べその汚れを洗ひやるわが三十代花のごときか
しおはゆきあんぱんの臍さくら花
