2022年4月22日(金)

父の命日である。あれから33年。生きていれば94になる。どんな爺さんになっていたか想像しがたいが、いい爺さんであったろう。

天には父の笑ひ顔 地には怒りの父の顔 ああ父死して三十三年

日なたゆくわれに並びて日かげゆく父ありあの頃の父の顔して

2022年4月21日(木)

横須賀短歌会の四月例会に行ってきました。なんとか天気はもったようです。帰りの相模線で娘に会いました。同じ車両に乗っていたようですが、厚木駅で顔を合わせ、すぐ別れました。

米軍横須賀基地の裏山につらなるごとき藤のむらさき

春山をいくつも抜けて横須賀へ曇り空なる基地の街へ

2022年4月20日(水)

起きたときはまだ降っていなかったが、9時前には小雨が降りだした。その後も降ったり止んだりだ。そして寒い。

廊下から雨のにほひがしのびよる四月二十日の朝の寝床に

春眠不覚暁ではなく寒くて布団から出たくないのだ。

あらためてふとんを直しぬくもりにしばしとどまる寒き朝なり

2022年4月19日(火)

朝から晴れている。「亀鳴く」という春の季語がある。じっさいには亀は鳴かないらしいが、おもしろい。『夫木和歌抄』に「川越のみちのながぢの夕闇に何ぞと聞けば亀ぞなくなる」(藤原為家)という和歌があり、それがもとになっているという。

猿沢の池に棲む亀鳴きはじめそらみつ大和の国おおさはぎ

今日の「天声人語」に興味深い蝶の行動とその行動に宛てたことばの解説があった。相手を攻撃するでもなく、二羽のオスがクルクル追いかけつづけるのはなぜか。それはオスかメスか判別できず、やみくもに求愛しているのだという。

蝶二頭からみあひつつとぶ(さま)(まんじ)(ともえ)飛翔(ひしょう)と呼ぶ。やみくもの恋

2022年4月17日(日)

父の忌日は22日だが、今日墓参。少し雨が降っていた。ただ山の広葉樹が葉を茂らせ、木の種類により緑の色にも違いがあり、その山の春の風景、とにかく美しい。

燈明に火ともし供華(くげ)にはなやげる父の墓にも春雨のふる

うぐひすの稚きこゑのひびきあり墓苑のめぐり春の山色

2022年4月16日(土)

神奈川短歌会の大会の投稿歌の選評を依頼されて、相模大野のグリーンホールへ行ってきました。総会や講演もあって12時から16時半まで。わたしの出番はたった20分ほどだったのですが、疲れました。

なんだらうこの疲弊感うたの評たつた二十分ほど話せるのみに

公園のさみどり色のけやき若葉ささやくやうにしばし揺れをり

けやき若葉春の女神がゆれてゐる