2022年4月8日(金)

さくらの花が激しく散りはじめている。二、三片拾った。明日の画材だ。

喫茶店にしばらくものをおもはざるときあればそれも愉楽のひとつ

6日と同じだが、逢坂剛の百舌シリーズを読んでいる。シリーズ4作目。7作まである。

珈琲を喫みつつ人を殺し合ふミステリーに嘆ずいくたびも閉づ

2022年4月7日(木)

春らしい一日だ。田んぼに水が入り、鴨が歩いている。染井吉野もそろそろ終わりだ。花ふぶきが散る。吹雪饅頭が食べたくて、買って帰る。

鴨二羽がかたむきかたむき泥田ゆく畦に上がりて身ぶるひしてゐる

吹雪まんぢゅうの餡子の甘さに蕩けたりほうとする()をさくらが包む

2022年4月6日(水)

気持ちのよい朝だ。さくらはほぼ満開、木々のみどりが新鮮だ。この数日、逢坂剛の百舌シリーズを読んでいるが、生と死のきわどい展開にたびたび本を閉じる。

染井吉野のはなびら游ぶ町を来て風ふけば踊るさくらはなびら

足もとにさくらはなびら落ちてくる近くに花咲く木の見えざるに

2022年4月5日(火)

ようやく雨が上がったようで、今朝は明るい日差しが広がっていた。二日間、ほとんど止むことのない雨だった。木々は少しづつ緑を帯びてきている。そこに朝の日があたりきらめいている。ウクライナではロシア軍による深刻な許しがたい戦争犯罪が行われた。

赤芽柏の赤き葉の色に応じたるわが怒りあり心揺すぶる

あしびの花咲くころに別れたる友ありきその後ふたたび逢はず

青空やぽこりぽこりと春の雲

2022年4月2日(土)

晴れてはいるが、まだ寒い。寒川のわいわい市、井出トマト、そして国分寺台のパン屋さん、そして大谷のコープへ買物ドライブ。雲の上に浮かぶ富士山が円盤のようだった。

深緑野分『ベルリンは晴れているか』を読み終えた。文庫になったので早速買ったのだが、戦中、ヒットラーの時代から敗戦時のドイツを背景にした一人の少女の生き方をえがいて圧倒的な迫力を感じた。ただ本に脱字というか文字がはいっていない、ただ「?」とだけある箇所が二箇所。筑摩さんこれはどうなのでしょうか。p278とp477。これは気になります。両者とも「つかむ」だと思われますが、たしかに「つかむ」には「掴」「攫」「把」「抓」など、また旧字にすればいくつかの可能性があります。著者が特殊な漢字を使ったのでしょうか。二版以降修正されていることを願います。

びわの木も古き葉枯らし(をち)(かへ)る。黄の葉、朽ち葉の落ちて春なり

木蓮のむらさきの花ふきちらし春狼藉の風あばれたり