3月4日(水)

朝から晴れ。 ハン・ガン『光と糸』を読む。ノーベル文学賞受賞後、初のエッセイ・詩・植物日記・写真……ハン・ガンの小説を読む前に読んでおきたかった。「光へ向かう生命の力。」「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り...

3月3日(火)

昨日の雨は止んで晴れ。しかし、いささか寒い。   京の町に運命のごとくに出会ひたる陶製雛の独特な貌   釉薬が輝くばかりの男雛・女雛ともに愛らし京都の雛は   女雛も男雛もおちょぼ口紅く愛らし小さな人形 『孟子』離婁章句...

3月2日(月)

朝から雨、雨。   わが歩みの先行く小爺。懸命に追い抜かんとすれど距離縮まらず   わが前に歳たけ歩む子爺の後ゆくはわれ許さざるべし   追へど追へども届かざる子爺の背ただ見るばかり 『孟子』離婁章句下113-2 「鄭人...

3月1日(日)

曇り。   マンションの間を通るカラスの眼その視界にわれも捉えられたり   まだ暗きに二羽のカラスが通りゆくその黒き眼もわれを捉ふ   声たてず飛ぶ明烏二羽がゆくわれは視てをりその行末を 『孟子』離婁章句下113 逢(ほ...

2月28日(土)

今日も晴れ。昨日よりは少しばかり冷たい。   裏の布地の絵模様をいいだろうと言ひ妻コートを纏ふ   わが冬のコートは妻と違ひ貧相なり。まあこんなところがわれのものなり   なかなかにおしゃれな冬の装ひに家出てゆかむ友との...

2月28日(土)

今日も晴れ。 篠田一士『傳統と文學』(筑摩叢書)を読んだ。1986年12月20日に出たもので、おそらく古本屋で買ったものと思われる。もともと篠田の文章は好きなのだが、「傳統」の捉え方とともに、この旧漢字によって書かれた文...

2月27日(金)

曇りというが、晴れている。   妻のピンクのセーターとわが濃紺のセーターがからみあふ。あゝのどかなり   なんとなく泣きさうにならむ。セーターがからみあひつつ絨毯の上   妻のピンクのセーターの魅力的なる今妻が着れば似合...