2022年8月11日(木)

山の日だか何だか休日だそうだが、今日から妻の運転で三泊四日の長野旅である。中央高速の渋滞を怖れて早めに家を出る。危ないところであったが、なんとか渋滞にまきこまれず安曇野へ。大王わさび農場、穂高神社、豊科近代美術館などを訪ね、大糸線豊科駅近くのビジネスホテル泊。昼は蕎麦屋を訪ねるが一件目は本日売り切れ、二件目は30分以上待たされての入店だったが、天ぷらも蕎麦もうまかった。夜はホテル近くの常連さんばかりの酒場。長野の酒がうまい。

安曇野の黄の穂ばらみの畔をゆく稲穂の重みを目に感じつつ

ゆたかなる水の流れに添ふごとくお歯黒トンボ金緑の胴

安曇野の空、夏の雲 古き代のままに稲の穂稔るころほひ

社殿では婚礼の式の最中であった。

穂高神社に(かむ)(どり)失せてさびしきに朗々として祝詞読むこゑ

大糸線に踏切の音のひびきあり旅の一夜の更けてゆくなり

2022年8月10日(水)

今日も35℃。暑い。明日から白馬へ。豊科で一泊、白馬のいつものログハウスで二泊の予定。

こばへが一匹、コバヘが二匹、小蠅が三匹 生ごみの袋に今日は三匹殺す

いつのまにか大量の小蠅に占拠されわれらヒト族コバヘの奴隷

小蠅追ふて右往左往の日々にして人類の叡智やらといづくに去りし

2022年8月7日(日)

朝は涼しかったが、昼過ぎには31℃。町田の版画美術館へ妻と「長谷川潔1891-1980展」を観にいく。出品163点、年寄りにはハードであった。見るたびに思うのだが、「横顔」がよかった。そして「狐と葡萄」も。

どことなくエキゾチックな表情の中国服の女の横顔

指の先が黒き空間に溶けてゐる女もやがて闇に侵さる

葡萄の葉とぶだうの()のした一匹の狐が通るしっぽをふりて