今日も雲が多い。とはいえ雨ではない。
青蛙のこゑも聴こゆる田村掘。水増えて淀む一処あり
草ちぎり激しき水に落としこむ水沫激しく目を離りゆく
友からのハガキひとひら九十七の父の死を伝へ謙抑なりき

今日も雲が多い。とはいえ雨ではない。
青蛙のこゑも聴こゆる田村掘。水増えて淀む一処あり
草ちぎり激しき水に落としこむ水沫激しく目を離りゆく
友からのハガキひとひら九十七の父の死を伝へ謙抑なりき

今日も朝から曇っている。そして、少し寒い。午後、青い空が覗くものの雲が多い。
秀枝には天の花咲く一つ花。清浄のいろ沙羅の木のはな
菩提心われにもあるか雨に立つあけぼの杉にただ手を合はす
森鷗外没後百年を記念して岩波文庫の新版『ウィタ・セクスアリス』が出た。学生時代旧版『ヰタ・セクスアリス』を読んでいるから再読だが、懇切な註の付いた新版の読書は、新鮮な面白味を感じた。痛快である。鷗外恐るべし。岩波文庫の宣伝に乗せられてしばらく鷗外を読んでみようと思っている。
ヰタがウィタになればなにかが変はるのか読後の印象痛快至極

ほぼ曇り空であります。さすがに梅雨ですか。
どんよりとけさは曇りて鋏もつ右手しばしばとどこほりをり
この幹のざらつく樸けやき樹の年ふればあまた傷もあるべし

昨日、梅雨に入ったらしい。一日ほとんど雨だった。が、今朝はとりあえず晴れている。
夏色の雨のはげしさ。人間の傲慢をうち雨猛々し
あぢさゐに夏つばき、ざくろの朱花咲けばパティオは夏をいろどりはじむ

朝から雨。一日ほぼ雨になりそうだ。
沛然たる豪雨といふはこの雨かはげしく沙羅の木の花をうつ
夏つばきの花ひとつ末枯れ落ちてゐる滅びの色こそ愛すべきなり

雲が増えている。九階のわが家は、風がぬけてそこそこ涼しい。
あぢさゐの藍の花色目に著くたてば六月梅雨近みかも
水無月は、水無し月ではない。水の月の謂いである。同様に神無月も、神がいない月ではない。神の月である。
つばきの木をおほかたをさみどりの葉が占めて、よみがへりしならむ夏の木つばき
柳田国男「椿の旅」(『雪国の春』)
玉椿の枝をはこびてみちのくへ八百比丘尼の行きとどまらず

昨夜、妻が例年と同じように青梅をいただいてきた。今年は4キロと少ない。早速梅干しを1、5キロ仕込む。
今年また梅干し作る。竹串に青梅の蔕跳ぬる、とばせり
鬱々とたのしまざるは偏頭痛と海彼にいまもつづく戦乱
偏頭痛はもう痛いわけではないのだが、なんとなく違和感がある。この感覚が、遠くにいまもつづくロシアとウクライナの情勢に重なってくる。
