2021年11月21日(日)

朝は晴れていたが、次第に雲が覆いはじめ、温度も上がらない。

四半世紀前のことになるであろうか。家族で木曽を旅した。
そのときの光景が半覚半睡の夢うつつによみがえる。

  巨大なる大理石くりぬく湯の縁に童女観世音 二歳のむすめ

  木曽馬の近くに緊張を隠せざるむすこ六歳われの背後へ

  宿の前の池に浮べる布袋葵その紫の花に寄りゆく

  日本目高を放つ水槽も置かれあり朝あかるき木曽山中に

2021年11月19日(金)

だんだんに温度が下がってきている。今日は月蝕が見られるという。
東京では16時27分というから、このあたりでは、もう少し早いだろう。
ほぼ皆既月蝕に近いらしい。

  天と地の境に生るるあけぼの色やがてがつんと赤き光球

  昼寝覚めとつぜんにしてここはどこ秋の雲行く草生にひとり

2021年11月18日(木)

朝から曇り、少し晴れ間もあるが雲が多い。
昨日の新宿での買い物は妻とふたり、楽しかった。
往復ともにロマンスカーでした。

  ロマンスカーの出発音のたのしげに通過して行く鶴川駅を

  鯖か、鰯かまだらの雲がおほふ空暮れの秋なり白き(むら)(くも

)

2021年11月16日(火)

日の出は美しかったが、今日は雲が多い。

  ひむがしの空にかがやく大日孁(おほひるめ)(むち)朝明けてゆくほのぼのとして

  放射線に髪の毛うすきわれなればこの秋の日は帽子かぶりて

  しなのより妻が持ちかへるまつふぐりながきふぐりを今日は写せり

2021年11月15日(月)

昨夕の夕焼けもきれいだった。今日もまた晴天。

  夕焼けのうつくしき日は夜の月の笑ふやうなり半分の月

妻がふるさと長野からハシバミの実を大量に持ち帰った。

  金槌にはしばみの実を叩き割る縄文人なりぼそぼそ喰らふ