2022年3月4日(金)

砂原浩太朗『黛家の兄弟』を読む。『高瀬庄左衛門御留書』に次ぐ神山藩シリーズ。黛家三兄弟の顛末、このどんでんがえし圧巻であった。

小説に没頭したる数刻を息詰めてゐしかほっと息吸ふ

さきばしる暦にやうやく追ひつけり紅梅散りて桃につぼみも

2022年3月3日(木)

まだ寒いけれど、たしかに春の空気である。

短髪の黒髪風になびかせて追ひこしてゆく自転車二台

えりくびのあたりみじかく髪なびけ自転車乙女春したがへて

1922年3月3日、全国水平社創立、今日はそれからちょうど100年になる。

人の世に熱あれ、人間に光あれ。いまだ差別の失せざりし世に

2022年3月2日(水)

室井康成『日本の戦死塚 首塚・胴塚・千人塚』(角川ソフィア文庫)を読む。「勝者のみの歴史は、常に偏頗的で他者に冷たい。」そのとおりだろう。全国1686例の「戦死者一覧」が貴重だ。近くの戦死塚をたずねてみようか。

戦死塚をめぐり敗者におもひ寄せこころしづかに石(きだ)くだる

セキレイの雌雄(つがひ)かともに鳴きあひて地へ降り空飛び電線にくる

2022年3月1日(火)

今日もまた春らしい日である。昨夜また、一昨日についで、こんどはむすめから驚きの報告。なんだよ兄妹そろって、このタイミングかよ。

世界一周一八八万円のポスターに妻と二人で旅に出ようか

おどろきも二日になればやぶれかぶれ妻とはしやげばやがてさびしく