7月12日(日)

晴れてんだか、曇ってんだか。

妻の誕生日は6月29日だが、

わが妻の誕生日を祝ふ手紙二通少なくとも二人よき友なりき

誕生日を祝ひGODIVのチョコレート隠したるもの今日だしきたる

六十六がそれほどに嬉しいか妻の笑顔あゝいつのまにか年を経たる

『孟子』尽心章句上193 孟子曰く、「其のさざる所を為すこと無く、其の欲せざる所を欲すること無し。の如きのみ」

君子の道とはなそうとせぬことをせず欲しようとせぬことを欲せず

    *

相馬御風編注『良寛和尚歌集』

うぐひすの声をきゝつるあしたより春の心になりにけるかも

【大意】自然界の春はいつ来たか、またいつ来るのか知らないが、わしは鶯の声を聞いた朝から春の心になったわい。

【評言】これは一寸読んだだけでは平凡で何の妙味もないように思われるかも知れぬが、よく誦み味い、繰り返し誦み味って見ると、不思議な魅力を感じさせられる。純情の力である。しらべの力である。この歌でも前の歌におけるが如く「聞く」が「聞える」でないところに注意すべきである。すなおに一気に詠んでいながら、筋張ったところがない。ゆらゆらとしたのどかな心の律動が糸の如くゆらいでいる。単純素樸もここまで来なくては本物でない。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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