2021年7月31日(土)

4時にはまだ降っていたが、起きだすころ雨は止んでいた。午前中豪雨の予報がありながらいい天気だった。しかし、どうも天候は不安定だ。

  けさもまた烏が鳴くに目覚めたり世界どんみり空明けてくる

  岸辺には流れ来たるかドラム缶青く塗られて幾日も経たる

  蜂すらも女体にとおもふ。心悶え白昼を行く老いこそわれなれ

池上彰・佐藤優『真説日本左翼史』読了。おもしろい。向坂逸郎、黒田寛一の扱いが興味深いし、宮本顕治と池田大作のエピソード。へえっ、そんなことがあったんだ。

2021年7月30日(金)

朝から雲行きがあやしく、雨が来る前にと買い物に出掛けたのだが、帰路には激しい雨に見舞われた。ようよう家に帰り着いたところで雷が響きはじめ、およそ1時間も続いただろうか、雨は上がった。

  あけぼの杉の下に新しき蟬の穴近傍のつつじにうつせみ潜む

  魚屋にあぶり太刀魚とみしまおこぜ(うづ)なるさしみ買ひ求めくる

  どしやぶりの雨にJR相模線イエローカーが待機してゐる

2021年7月29日(木)

一日風が強かった。つつじの枝に蟬の抜け殻発見。今年初。

小さいけれど綺麗な空蝉。蝉の穴は三つあった。今日は蟬が鳴いている。

  セルロイドの玩具(おもちゃ)のごとき空蟬をてのひらにして童の心

  空高きところより川に着水する飛行技術を誇るかこの鵜

  鵜と蒼鷺、小鷺に亀がそれぞれに流れを間に対峙してゐる

2021年7月28日(水)

台風8号は東北へ。朝から晴れている。

  背丈程伸びたる草の原分けておのが(こも)()夏の木の影

今年初のとんぼを田んぼの上に見た。シオカラトンボだ。

  蘭陵王を舞ふ蜻蛉にはあらねども海老名のとんぼ田舎のとんぼ

目の前に蘭陵王を舞ふ蜻蛉いみじく清く日の暮れて行く 与謝野晶子

  江戸切子の黒きグラスを揺らし飲む酒にはあらず梅のエキスを

2021年7月27日(火)

台風8号の影響か朝は雨が降って、雨は止んでも風は終日強かった。

  雨、風の強けれど朝から鳴くカラス ワタシはここよ、オレはここだよ

昨日の夕暮れの空の色は感動ものの全天ピンク色だった。

  夕空は全天ピンクに暮れてゆく滅ぶるならばこんな日だらう

2021年7月26日(月)

今日も暑くなっています。海老名田圃を散歩。

  稲の葉に首あたりまで隠れたり小鷺しづかに田を歩みをり

  青き田に寄れば稲葉のそよぐ音、(かはづ)鳴く声、夏の水流

  用水の流れゆるやかに田に入れば稲の根元をしづかに動く

今年初めての蝉の声を聴き、蝉の姿を見た。

  ベランダの壁にはりつくアブラゼミ近寄れば虚空へ声を残して

2021年7月25日(日)

今日も暑い。オリンピックがはじまってテレビドラマが減った。

  野あざみのとげとげしきに近づきてこの世唾棄することば吐きけり

  これほどの暑さにいまだ蟬鳴かずこの世滅びむ予兆か知れず

  蟬は地上に生まれることなくこれからは地下生活に馴致するべし

  幸せは荷風俳句集ひらく時