2021年3月28日(日)

今日は雨が降ったり、止んだりしている。

葉室麟『天翔ける』読了。松平春嶽を描いた小説である。春嶽は、1890年6月2日、東京小石川関口台町邸で逝去。享年63。辞世が残されている。

 なき数によしやいるとも天翔り御代(みよ)を守らむ皇国(すめぐに)のため

定番といえば定番の辞世だが、安政の大獄で処刑された橋本佐内や暗殺された横井小楠を思えば真率なものが感じられる。

  この雨はノスタルジックレインかも心寂しきこの春の雨

  満開のさくらの下にほうとゐる今を昔とただほうとゐ

2021年3月26日(金)

海棠のほころぶところ三十五年つれそふ妻とわれもほころぶ

さくら色に川土手染まる三月下旬はかなきものにあくがれてゐる

まばゆきは雀の鉄砲の穂のひかり春のいのちの(おこ)されてゆく

<主人メモ>
総合病院に依頼してあった診断書がようやく出来上がった。
ほんとうにようやくだ。

2021年3月25日(木)

雪柳、菜の花、さくらそれぞれの花が位置占め春の河土堤(どて)

八分咲きの大島桜のめぐりにはうぐひすが鳴く、ひよどりがくる

<主人メモ>
相模川沿いの三川公園には大島桜が五本と多くの染井吉野がある。
しかし同じようにせいぜい八分咲きといったところである。

2021年3月23日(火)

春日野に馬酔木の花の咲くころを初発の恋あり昔なりけり

しじみ蝶がわれのめぐりを飛ぶときのわれはなにもの花かも知れず

<主人メモ>
35年目の結婚記念日。
あの日はひどい春の雪であった。
このあたりでは電車も止まり、電波塔も倒れた。
結婚式には遅れるし、ひどい目にあった。
父と母、そして伊勢から出てきた伯父は停電の一夜をすごすことになり、
長野から出てきた妻の親族一同は急遽神楽坂の旅館泊。
結婚した私どもは快適なホテル住まいでありました。