2021年10月2日(土)

昨日一日雨を降らし、風を荒した台風は北へ。朝から爽やかだが、昼過ぎには28℃を越え暑い。

  昨夜(ゆふべ)過ぎゆく野分(のわき)が残す雨滴ありあけぼの杉の葉むら下垂(しただ)

  灰色の大小の蝶輪舞する河辺はそろそろ草枯れはじむ

(  ほうたるを今年は見ずに秋や来る

2021年10月1日(金)

台風16号の影響で朝から雨。北東からの風も強い。致し方なく家ごもり状態である。今日もユーチューブで藤圭子三昧。

  藤圭子は笑顔が似合ふこよひまたグレーの絨毯にワインをこぼす

  自在なるこゑのふるへに声の伸びこぶしふるはせ心うるほす

色エンピツ絵。

  往古(いにしへ)のエジプトの男の貌を画くどこか自分に似てゐるやうな

2021年9月30日(木)

海老名図書館へ行くが目当ての辞書がない。稲刈りが終っている田がある。

  水や風のごとくに人生流れゆき老いたれば地獄の底が現る

ユーチューブで藤圭子を聴く。

  藤圭子のこゑのうるほひそのこぶしこころふるはす涙こぼるる

  命火はいまだも消えぬさくら木にもみぢ葉赤きけふ九月尽

2021年9月29日(水)

日陰は涼しいが、日差しは暑い。半袖シャツに相模大野へ。メガネの調整をしてもらった。

  小田急線線路に沿うてすすき原しろがね色の揺らぎまぶしき

  すすき穂に昼の日差しの酷なれば碧空へ発つさすらひ坊主

色エンピツに画をかく。

  古代ペルーの神の横貌の青き色祈りのすがたを画帖に写す

2021年9月28日(火)

爽やかな朝だったが、午前10時には強い日差しに暑い。

  朝日差し窓にまばゆきこの日々を嘉するか野の鳥がとび交ふ

  納豆に焚きたて(めし)の湯気たてば妻はねばねばね引きてぞ喰らふ

  納豆のねばねばはいのちのねばねばと糸引納豆いく度も練る

2021年9月27日(月)

夏と秋の端境期ということか。サルスベリはまだ花を着けているが、風は秋の涼しさ。

  さるすべりの花色褪せてこぼれ落つ大き自然のたゆたひ移る

  鉛色の厚き曇りのすきまより覗く空ありたましひの色

  川土堤(どて)を遠ざかり来てなほ響くこころ揺すぶる荒き水音

2021年9月26日(日)

朝から涼しいというか寒いくらいだ。トレーナーを着て散歩。

  サラダ菜にトマトにチーズ日曜の(じん)(でう)はおしゃれに妻とパン食む

  大山のいただき侵す雲の先端(さき)触手のごとし雨気を孕みて

  黒き鵜の橋のうへ飛ぶその空へ白鷺ひかりを帯びて羽搏く

  書店にて一冊の詩集を求めたり小川亮作訳『ルバイヤート』を