猛烈に暑い。じわじわと汗に湿る。朝から冷房運転。34℃。妻は二度目の予防注射。
夏草の刈られむきだしの空間に夜のくれば虫多に鳴く
部屋ごもり淫事にはげむ若さなし時すぎゆけば已むなきことか
橙色におぼろにかすみ暮れてゆく蜥蜴消えたる中庭の木陰

猛烈に暑い。じわじわと汗に湿る。朝から冷房運転。34℃。妻は二度目の予防注射。
夏草の刈られむきだしの空間に夜のくれば虫多に鳴く
部屋ごもり淫事にはげむ若さなし時すぎゆけば已むなきことか
橙色におぼろにかすみ暮れてゆく蜥蜴消えたる中庭の木陰

猛暑です。34℃を超えている。午前中でマンション前空地の草刈り終了。じいさん二人と婆さん二人の共同作業でした。
稲の穂のそよぎの音のさゐさゐとたださゐさゐと往古の如く
熟れ穂の香なつかしくして二千年ほど前の田に立つわたくしがゐる
水田に稲を育む術を手にわが祖たちはこの列島に住む
猛暑にも歩けば美がある風出でてわれにまつはり黄揚羽の飛ぶ
蟬鳴くやこゑにさびしき日暮れどき

娘の27回目の誕生日。猛烈に暑い。34℃。この猛暑日に、マンションの前の空地の夏草を刈っている。いよいよ工事がはじまるか。妻は苦情でもあったんじゃないのと楽観的である。
さるすべりの花なほ赤くマンションの中庭に立つ夏まだ行かぬ
風ふけば百日紅の花落ちてもの侘びしきに堪へてゐにけり
暮れ方に夕刊取りに階段をくだるときこころあやしく動く
夕焼けをねぐらに帰る鳥の群

今日も暑い。まだ流れの荒い相模川を渡る。32℃。
猫じやらしの穂の赤らめばそこは秋褐色のバッタ草生に潜む
相模川の流れの濁りいまだ消えず濃みどり色のあやしき流れ
亀が浮く濁り川昼を澱めるに鵜が着水す四羽の黒鵜

何日ぶりになるのだろう、橋を渡って隣町へ散歩を兼ねて夕食の買物へ。今日も暑い。
あまき香を風に残してゆく少女自転車たちまちわれを追ひ越す
夏の雲よそろそろ秋の雲がくるとんばう来てゐる稲田の上に

今日もここのところの天気と同じ、蒸し暑くなってきた。
不覚にもよだれに汚れねむりけり暑さは老いの力を奪ふ
海山のあひだに住まふあやふさを殊に覚ゆることしの夏は
少しづつ壊れてゐるかわが脳ドアの鍵穴の位置に惑ふ

朝は爽やかなはじまりだった。しかし、じきに30℃越え。つまり昨日と同じだ。
尿に起き窓をひらけば秋虫の鳴く音闇に満つうしみつどきなり
老体になればか必ず夜に一度小便に起つ夢より醒めて
ストーリーは忘失せしも悪夢にはあらずただただあかるき夢なり
