2021年8月21日(土)

朝は涼しいのだが、じきに30℃近くなる。湿度が高い。

  まだ青き稲田のそよぎ少しだけ熟れ穂の香する道を来にけり

秋が近いというが。

  いやこれは夏の雲なりむくりむくり灰色雲は軍の船団

  旅かばんを新調せむとの相談す夜の卓子(テーブル)に世界地図ひらき

  雲の動き速ければ灰色の雲に乗り海のかなたのニライカナイへ

2021年8月20日(金)

昨日、新型コロナウィルス予防注射を受けた娘が熱を出したと聞いて部屋を訪ねた。38.3℃、思ったより元気だが、しかし心配だ。息子も同様の状態だという。これまた心配だ。

  蛇口より流るる水のいつのまにか冷たく感ず夏過ぎゆくか  

  あした)から懸命に鳴く蟬の声最期のおもひを籠めて鳴き継ぐ

  ひぐらしの声も聴こえて夕日暮れそろそろ秋の領分に入る

2021年8月18日(水)

浅間温泉みやま荘で朝湯、朝食の後松本民芸館、アルプス公園、歴史の里を訪れ帰途へ。夕刻帰着。
天気はあまり良くなかったが、涼しい空気がすばらしかった。海老名は暑い、淀んでいる。

  朝の湯の露天は雨粒大きくて髪なき露頂を容赦なく打つ

  木陰には双対道祖神濡れてゐる松本民芸館雨のしたたる

  展望台の視界に常念も穂高も槍も雲の中なり頂き隠す

  信州松本ここもめぐりの山高し

2021年8月17日(火)

蕨の湯から須坂の妻の実家の寺へ戻る。

  笹の葉をはつか揺らしてふる雨を旅の宿りの窓に見てをり

  山の湯の露天の朝はしづかなりみぞはぎの紅濡れて沈めり

午後3時過ぎ須坂を発ち、松本浅間温泉へ。
娘は明日仕事があるというので新幹線で帰る。

2021年8月16日(月)

妻の母の49日の法要のために須坂へ。息子、娘を乗せて家族四人の車旅。なかなかに楽しかった。
談合坂SA

  雨の日のつばめの胸毛むくりむくり白く愛らし幼きつばめ

連休寺

  足弱の老人三人(みたり)の嘆き節庭の老松に笑はれてゐる

  勝善寺墓地には土鳩の群れがゐる近寄れば飛び人されば戻る

  けたたましき音たてて鳩の群れが翔つ盆の送り日人多く来る

この日は蕨温泉に家族四人で泊る。

2021年8月15日(日)

敗戦の日

一日雨。

  無謀なる戦争の果てを生き延びて母は在る八十九歳小さな(ばばあ)

三閣僚が靖国参拝。

  この日こそ少しはものを考へよ靖國神社も豪雨にけぶる

海老名も豪雨。

  激しき雨がたびたび通過する敗戦の日は(かうべ)を垂れる

  梅雨末期の如き豪雨の日々つづく天上大風雨師ふきげんなり

  電柱に烏鳴き秋虫の声するにまだ雨止まず夜に入りゆく