2022年11月28日(月)

曇り空であり、少し寒い。朝のBS放送で、中国四川省の九塞溝の映像を観た。これは美しい。

  映像に九塞溝の水を観るこの静謐の青き色なり

  わが家の人麻呂どんが歌ひだす曇り空なれど薄く陽させば

みかんと牛乳を買いに隣町へ。ダウンジャケットから羽毛を落して女性が歩む。

  ダウンジャケットから羽毛を落しゆくをみなそなたはもしや鳥の化身か

2022年11月27日(日)

青天、秋のよき日である。

  あけぼの杉の褐色の葉のなほ増えて霜月最後の日曜日なり

大山・丹沢から秩父につらなる山脈の低きあたり

  西空につらなる山の(なだ)りには秋の木々つぶさに朝の日に見ゆ

  朝の日のまばゆきところ朝刊を脇にかかへて小走りにくる

『徒然草』128段

  命あるなべてに慈悲の心なくば人倫にあらずきびしき語なり

2022年11月26日(土)

朝から天気が移り変わる。

  予報通り今日は曇りと納得しやがて雨ふれば妙にかなしく

  さりとても出掛けむとして傘要らねば少しく嬉し日差しなけれど

  傘しまひ駅出でくれど激しき雨ふりだせば慌て傘を取りだす

『徒然草』124段

  是法法師あけくれ念仏にすぐせるをいとあらまほしと兼好たたふ

2022年11月25日(金)

三島・森田忌。あれから52年。

  三島・森田自裁しあれから五十二年あの日の熱のいまだも覚めず

  メガネ拭きに眼鏡をぬぐひ出でゆかむまだ湿りあるあけぐれの空

  ひむがしの空より明かるマンションの排水管に水ひびく朝

『老子』『徒然草』が疎遠になっているが、それなりに忙しいのだ。早くゆつくり古典に取り組みたいものだ。

2022年11月24日(木)

昨日と違って朝から晴天である。

  マンションの高みへ垂直にかけのぼるひよどり一羽ひたすら羽ぶく

  褐色の色濃くなれば葉のいのちおとろへたるかあけぼの杉も

このところ『成瀬有全歌集』の準備に手間取っている。

  日本語圏といふ語いくたびも歌に詠み成瀬有よなにを言はむとしたる

2022年11月23日(水)

新嘗祭であるが、朝から冷たい雨。

  この冷たい雨に手触れてそろそろとみたまの冬の訪れを知る

息子夫婦からクッキーの届け物あり。

  生れくる孫の性別をみな・をとこいづれか子よりクッキーの函

  クッキーの函をひらけばひと目にて太郎の君の懐妊伝ふ

2022年11月22日(火)

今朝はきれいな日の出でした。

  地平にはだいだい色のあらはれて藍にあけゆく朝しづかなり

  波平さんのやうなる禿頭の湧出し十一月二十二日明けてゆくなり

  さみどりのあけぼの杉の葉に混じり褐色の葉の増えて揺れをり