朝から雲が多い。
マンションの中庭をわたる朝がらす濁みたるこゑも親しきものよ
地と雲のあはひを侵すだいだい色いのちの色なれば心処熱し
『徒然草』110・111段
双六は負けじと思ひ打つがよし身を修め、国を保たん道も然なり
双六の勝ち方を説きそのすぐ後囲碁・双六を悪事と記す

朝から雲が多い。
マンションの中庭をわたる朝がらす濁みたるこゑも親しきものよ
地と雲のあはひを侵すだいだい色いのちの色なれば心処熱し
『徒然草』110・111段
双六は負けじと思ひ打つがよし身を修め、国を保たん道も然なり
双六の勝ち方を説きそのすぐ後囲碁・双六を悪事と記す

午前中は晴れていたが、午後から雲。
中天に朝まだ残る薄月の月人壮士なかなか去らず
秋の木はつぎつぎに葉を落としゆく地上に落つるまでたのしきか
『徒然草』107段
すなほならずしてつたなきものは女なり兼好かく言ふさてさていかが

妻が仲の良い友数人と米沢へ1泊旅に出かけた。
米沢は上杉城下みちのくの寒き土地なり秋の空ならむ
わたりくるあまた白鳥の群れもある秋の木々いまだ紅き水辺に
『徒然草』105・106段
有明の月のさやかにむつまじく女、男のものがたりする
証空上人の暴言、失態も書きしるす『徒然草』のをかしきところ

今日もまたよき秋の日だ。
あけぼのの空ほのぼのと赤らみておづおづのぼる天照らす神
信仰心われにはあらぬものなれど日々のぼる陽に心はうごく
柊の花が匂う。
ひつそりと柊の花にほふなり

さくらの紅葉が散らばる道を歩く。ああ秋だ。
さくら葉の紅葉したるを蹴散らして秋盛りなり駅までの道
ホームでは伏先座位のドアの前からだすこしく壊れはじめる
伏先座位は、中国語で優先席のことだそうだ。
行き過ぎて柊の白き花の匂ひ十一月半ば冬の香りす

今日は鎌倉へ。まずハガキ歌仙仲間と会う。鷲澤さんとは何度もお会いしているが、守屋さんとは初めてだ。大胆な俳人、なかなか楽しい。その後、楠原先生と歴史学者の鈴木氏と鷲澤さんを含め、ちょっと飲む。明日検査があるといって楠原先生があまり飲まなかったのが残念だ。
歯をみがき、顔面洗ひ、さいふ持ちさてかまくらへ仲間と会ひに
JR相模線にてのんびりといざ鎌倉へ心の師が待つ
用心深く飲み控へたるに不覚にも帰りの相模線い眠りてゐる
あたたかき心もちかへる十一月九日の夜ねむりのふかき

おだやかな秋の一日だ。
ことしのけやきわが歌ひしが糧となり葉をあまた散らしすこやかにみゆ
ざくろの葉も黄に美しく散りゆかむ人の味する果実は稔らず
けさもまた西から東へいくつかの鳥の群れゆくさがみ川左岸
