モデルナのせいか注射をうった左腕が痛いというか重い。椿の花が落ちている。
夏目漱石『草枕』を読む。学生時代に読んでいるはずだが、なんにもわかっていなかったのだろう。これまた凄い芸術家小説だ。洒脱な俳味もあって、いっぽうで真剣な人生の啓示もある楽しい読書であった。
血まみれの人魂のごとき紅つばき水流れゆくオフェーリアとともに
白梅のかがやくごとき木の下に『草枕』ひらき陶然とゐる

モデルナのせいか注射をうった左腕が痛いというか重い。椿の花が落ちている。
夏目漱石『草枕』を読む。学生時代に読んでいるはずだが、なんにもわかっていなかったのだろう。これまた凄い芸術家小説だ。洒脱な俳味もあって、いっぽうで真剣な人生の啓示もある楽しい読書であった。
血まみれの人魂のごとき紅つばき水流れゆくオフェーリアとともに
白梅のかがやくごとき木の下に『草枕』ひらき陶然とゐる

今日は啓蟄だそうだ。だからだろうか何か腹の中がもぞもぞするような。ワクチン接種3回目にもいってきた。
虫だつた過去をぼんやりおもひだす葉つぱなつかし葉脈に触る
肩肌に注射の針の痛みあり春の風はげしき小川に近く

砂原浩太朗『黛家の兄弟』を読む。『高瀬庄左衛門御留書』に次ぐ神山藩シリーズ。黛家三兄弟の顛末、このどんでんがえし圧巻であった。
小説に没頭したる数刻を息詰めてゐしかほっと息吸ふ
さきばしる暦にやうやく追ひつけり紅梅散りて桃につぼみも

まだ寒いけれど、たしかに春の空気である。
短髪の黒髪風になびかせて追ひこしてゆく自転車二台
えりくびのあたりみじかく髪なびけ自転車乙女春したがへて
1922年3月3日、全国水平社創立、今日はそれからちょうど100年になる。
人の世に熱あれ、人間に光あれ。いまだ差別の失せざりし世に

室井康成『日本の戦死塚 首塚・胴塚・千人塚』(角川ソフィア文庫)を読む。「勝者のみの歴史は、常に偏頗的で他者に冷たい。」そのとおりだろう。全国1686例の「戦死者一覧」が貴重だ。近くの戦死塚をたずねてみようか。
戦死塚をめぐり敗者におもひ寄せこころしづかに石段くだる
セキレイの雌雄かともに鳴きあひて地へ降り空飛び電線にくる

今日もまた春らしい日である。昨夜また、一昨日についで、こんどはむすめから驚きの報告。なんだよ兄妹そろって、このタイミングかよ。
世界一周一八八万円のポスターに妻と二人で旅に出ようか
おどろきも二日になればやぶれかぶれ妻とはしやげばやがてさびしく

きのうにつづき春めいた日になった。昨夜、むすこから驚きの報告があった。内容はいずれ。
タンバリン、たたきたたきて野をめぐるうれしさはわが心をどらす
おどろきの認知はこころ波立たせ熟睡を奪ひいくたびも覚む
