2022年3月13日(日)

山が春霞なのか杉花粉なのか、かすんで見えない。まあ春らしい日だ。

どうも数日置きに睡眠の質が悪くなるようだ。午前1時に覚め、それから1時間ごとに悪夢、悪夢の連続である。中の一つは例の採石場につながる夢だった。ただ一つだけよかったのは日々画いている色鉛筆画に啓示のようなものをもらったことだ。早速、夢に示された絵を画いてみよう。それとその絵に付ける賛の一首も夢に観た。一首はこれである。

人の世の情けに頼り生きて来しこの世の外は花ざかりなり

上の句と下の句の関係がどうもとは思うものの、夢の啓示である。

をちこちに梅の花咲く段丘崖心ぬくもり坂にたたずむ

2022年3月11日(金)

あの東日本大震災から11年、いまだに行方不明者が2523人いると新聞は伝える。

みづに死にいまだしづまらぬたましひのひかりただよふみちのくのうみ

たましづめの薔薇のはな前後の籠にのせ自転車が走る海への道を

木蓮の毛羽だつつぼみふくらみて三月十一日春にちかづく

2022年3月10日(木)

昨日、むすめが祖母の90歳の祝いを持って帰ってきた。結婚の話もあって、少しくうれしく穏やかな時間があったのだが、その時もテレビの情報番組はウクライナのロシア軍による侵略報道をこれでもかこれでもかというほどに放映していた。過去に学ばない、そして平和な未来を構想できない独裁的指導者のしたり顔。なんともやるせない気持ちになる。そして、こうした事態に何もできない無力であることの罪に思い至る。ああ。

今日は1945年の東京大空襲の日から77年。ここにも理不尽な殺戮があった。人類とは、まったく過去に学ばぬ莫迦ばかりだ。

炎に焼かれ阿鼻叫喚の(うち)にある「死」と「生」みずからの手には選べず

これもまた想像しがたき過去の一つおもへば平和に慣れすぎたるか

2022年3月9日(水)

空気は冷たい。しかし春の明るさは感じられる。小さな蚊のような虫が窓に、網戸にへばりついている。外は冷たいが、家の内の温かさが窓や網戸には伝わるのだろう。

蚊のやうな小さな虫がへばりつく網戸をゆらすいまいましげに

サンダルに安養院まで梅を観に白く(ほほ)けて散らばる花を