雨だ、雨。昼過ぎには曇るという。
さて、どこへ赴くといふのかどんよりと重き曇りの下ゆく鷺は
白鷺の群れしづかに水を張る田居に降りくる菩薩のごとく
茶を喫し九階のベランダに五羽の鷺の群れ見つついづこへ飛びゆかむかな
『孟子』尽心章句上183 孟子曰く、「の人に於けるや、大なり。のを為す者は、恥を用ふる所無し。人にかざることを恥ぢずんば、何ぞ人に若くことか有らん」
孟子言う「羞恥心こそ大切なもの。羞恥心なくばどうしやうもなし」
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『梁塵秘抄』植木朝子編訳
が腰に差いたる 思はむ人の腰に差させむ (二句神歌・四八三)
【現代語訳】山長が腰に差した葛の鞭恋しい方の腰に差させたいものよ。
【評】恋人の凛々しい姿を思い描く女の恋の歌。山長という地位につけたいという思いも込められていよう。「山長」は山の番人の頭。「差いたる」は「差したる」の音便。「葛鞭」はツヅラフジなど、丈夫な蔓性の植物で作った鞭。「ぶち」は「むち」に同じ。盗人をこらしめるためなどに用いる。『今昔物語集』巻二三-一七話には「熊葛の練鞭」が見える。ある力の強い女が、女盗賊をこらしめるために、この鞭をふるったところ、打つたびにその鞭にえぐられた盗賊の肉がついたという。「葛鞭」はこうした強さの象徴であった。聟に着せる美しい着物をあれこれ考える今様(三五八)からは、優美な貴公子愛するたおやな女性が浮かび上がるが、当該今様は、強くたくましい男に思いを寄せる素朴な田舎娘を想起させ、恋人の魅力的な姿を思い描く心情は共通しながら、優美さと強さの好対照をなしている。