長崎原爆忌。暑い。豪雨も降る。昨日、退院して初の診察に出かけた。
麦藁のハットをかぶり病院へ。採血痛し、赤き血流る
病ひこそ生のあかしか。腕ほそきに採血の針、血管を射す
MRIの日いまだ決まらず。退院よりコロナの日々経て足弱老人

長崎原爆忌。暑い。豪雨も降る。昨日、退院して初の診察に出かけた。
麦藁のハットをかぶり病院へ。採血痛し、赤き血流る
病ひこそ生のあかしか。腕ほそきに採血の針、血管を射す
MRIの日いまだ決まらず。退院よりコロナの日々経て足弱老人

海老名のホテルに泊まったむすこ夫婦と子どもがまた家に来た。午後1時半過ぎに千葉へ帰るものの、私どもはそれから病院へ。採決と診察、そして薬をたんまり。疲れたのである。
貫井徳郎『罪と祈り』(実業之日本社文庫)を読む。なかなか壮絶なミステリである。
凄まじきミステリーなり『罪と祈り』五四八頁けふ読み終はる
昭和天皇葬儀の日 誘拐事件をおこす五人の正義重たし
切なく悲しき誘拐事件元警官の死よりその記憶を解く
奇数章と偶数章で年代がかわるミステリー謎多きを読む

今日も暑い。長男夫婦が、子どもを見せに家に来るのだそうだ。
夜に鳴く蟬しばらくは鳴きつづく夜に鳴く蟬の平和を唱ふ
夢違観音像を絵に写せばここは斑鳩法隆寺の庭
「華」終刊だそうだ。125号、なんだか勿体ない。
九州の涯に一誌の終刊を告げてさびしき歌滅びゆく

ヒロシマ忌。今日も暑いのだ。
あけぼの杉に日の差すころを九階に俯瞰せば八月六日みどり濃くなる
この日には八時十五分に黙祷すヒロシマはけふ暑き朝なり
天皇の来臨はなし。暑き日の一瞬の惨劇たちまちのうち

今日も朝から暑い。厚木の町の花火大会が夕方7時からだ。うるさいだろう。
毎日のくすりに体調ととのへてこの日々を堪ふる退院して後
宛手先書きしが微妙に違ひ帰り来しハガキ一枚書き直しをり
住所一箇所違へばハガキの帰りくるたいしたことなき端書一枚
夢に
寝て起きてへんちくりんな虫のすがたグレゴール・ザムザ巨大いもむし

今日も暑い、暑い。10時前にエアコンを入れる。
JR相模線青き電車のかろやかに社家、門沢橋、倉見を過ぎつ
かろやかにJR相模線相武台下たんたんと上る段丘のうへを
入谷から見わたすさがみの野の涯に大山聳ゆだうだうとして
夢に
あつち死に死にせる平清盛入道を思いみむとす中世の空に

むすこの誕生日だ。暑い日だ。
見田宗介『まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学』(河出書房新社)読了。見田らしい、凄い本だ。解説文の大澤真幸も凄い。
N・Nの連続四人の射殺事件まなざしの地獄と見田宗介言ひき
一家心中多きは日本近代の特質と柳田國男かつて言ひにき
ネット心中これこそがポスト近代の証しなりけり大澤真幸解説
夢に
千年の田鶴のごときがくだりくるみぞれ雪ふる北の窓にも
