妻の母の一周忌法要に参加するために長野へ向かう。妻の運転で娘も合流。息子は夕方新幹線で長野駅に合流。法要は明日、この日は松代のホテルに四人で宿る。
松枯れの山際を長野高速道カーブしてゆく麻績、更埴へ
長野県立美術館の駐車場車に三十分耐ふるはげしき雨に
松代の夜にものを喰ひ満ち足りて象山神社のくらがりおぼろ
倉田千代子の墓の町なり松代の夜のふかさにうかぶおもかげ
ことし初の蟬はひぐらし寂しげに松代の山の暮れゆくところ

妻の母の一周忌法要に参加するために長野へ向かう。妻の運転で娘も合流。息子は夕方新幹線で長野駅に合流。法要は明日、この日は松代のホテルに四人で宿る。
松枯れの山際を長野高速道カーブしてゆく麻績、更埴へ
長野県立美術館の駐車場車に三十分耐ふるはげしき雨に
松代の夜にものを喰ひ満ち足りて象山神社のくらがりおぼろ
倉田千代子の墓の町なり松代の夜のふかさにうかぶおもかげ
ことし初の蟬はひぐらし寂しげに松代の山の暮れゆくところ

今日も朝から雨。激しい雨が続くと思えば、降りやんだり、また激しくなったり、梅雨にもどったような感じである。明日から妻の母の法事に長野へ行くので、17日、18日分は19日に書くつもりだ。
干乾びて雨にもどれる蚯蚓の軀なまじろくしてうす気味わろし
生きの軀より膨満したるみみずなり水漬くかばねよ萌蘇にはあらず
あまたの環節つらなるチューブなり水漬き膨らむ蚯蚓の尸

朝からじめじめと雨が降り、蒸し暑い。
鼻くそをかきだしベランダに立つわれの鼻孔見上げて相模線が走る
雨の後のあけぼの杉の若みどりシャワー浴びたる裸身のごとし

蒸し暑いんだな。人類は、滅びの道を急いでいるようにしか思えない。
いつかはくるXデイへのカウントダウンもうはじまつてゐるオレにはきこえる
わたしも滅びはじめているのかもしれない。
軀ごと脳もともに発条のほどけてゆくか滅びの径を

朝、妙に涼しい。とはいえだんだんに暑くはなるのだが。ときおり雨もふる。
三島由紀夫『中世 剣』を読む。「中世」は、「いつ来るかわからぬ赤紙(召集令状)にそなえて、遺書のつもりで書いた作品」と三島自身がいう小説で、たしかに緊迫感がある。足利義政の時代の話なのだが、ぶきみに亀が鳴くのだ。ほんとうは亀は鳴かないのだが。「剣」もまた後の三島の死を思わせる一編である。
古き世のことだまを求め読む本の緊迫感にこころ寒けし
コンパクトハンディファンの風に対きもつと猛暑の夏よ来ないか

午後2時だが30℃ない。部屋を抜ける風は涼しい。
どんみりと涼しき朝に鳴くこゑのほがらほがらにからすがわたる
充電器があちらこちらに稼働する部屋に住まへば落ちつきのなし

ここのところ朝夕は涼しいのだが、昼間は暑い。
小田急線の高架ホームに迷ひこむ紋白蝶はわが頭めぐる
夏なれば影くきやかにゆらぎなしわがかげならぬその黒き影
