2022年7月17日(日)

妻の母の一周忌法要に参加するために長野へ向かう。妻の運転で娘も合流。息子は夕方新幹線で長野駅に合流。法要は明日、この日は松代のホテルに四人で宿る。

松枯れの山際を長野高速道カーブしてゆく麻績(おみ)更埴(こうしょく)

長野県立美術館の駐車場車に三十分耐ふるはげしき雨に

松代の夜にものを喰ひ満ち足りて象山神社のくらがりおぼろ

倉田千代子の墓の町なり松代の夜のふかさにうかぶおもかげ

ことし初の蟬はひぐらし寂しげに松代の山の暮れゆくところ

2022年7月16日(土)

今日も朝から雨。激しい雨が続くと思えば、降りやんだり、また激しくなったり、梅雨にもどったような感じである。明日から妻の母の法事に長野へ行くので、17日、18日分は19日に書くつもりだ。

干乾びて雨にもどれる蚯蚓の()なまじろくしてうす気味わろし

生きの軀より膨満したるみみずなり水漬くかばねよ萌蘇(はうそ)にはあらず

あまたの環節つらなるチューブなり水漬き膨らむ蚯蚓の(かばね

)

2022年7月14日(木)

蒸し暑いんだな。人類は、滅びの道を急いでいるようにしか思えない。

いつかはくるXデイへのカウントダウンもうはじまつてゐるオレにはきこえる

わたしも滅びはじめているのかもしれない。

(からだ)ごと(なづき)もともに発条(ぜんまい)のほどけてゆくか滅びの径を

2022年7月13日(水)

朝、妙に涼しい。とはいえだんだんに暑くはなるのだが。ときおり雨もふる。

三島由紀夫『中世 剣』を読む。「中世」は、「いつ来るかわからぬ赤紙(召集令状)にそなえて、遺書のつもりで書いた作品」と三島自身がいう小説で、たしかに緊迫感がある。足利義政の時代の話なのだが、ぶきみに亀が鳴くのだ。ほんとうは亀は鳴かないのだが。「剣」もまた後の三島の死を思わせる一編である。

古き世のことだまを求め読む本の緊迫感にこころ寒けし

コンパクトハンディファンの風に()きもつと猛暑の夏よ来ないか