入谷駅を遠く見下ろす高架橋くだりゆけば田に水がうるほふ

入谷駅を遠く見下ろす高架橋くだりゆけば田に水がうるほふ

車の中に迷い込みたるてんとう虫黒き七星空中を飛ぶ

病院に診断書を請求に歩きゆく散歩のついでとおもへど面倒なり

天皇を怒りて死する磯部浅一八十五年怨霊のままか
<主人メモ> 二・二六事件から85年。

少しづつ寒さ緩むかもくれんの花咲くときのいましばし待て

中庭の白梅の木のあかるくていまさかりなり三本そろふ

掛け寝なく海老名のあかるきこの陽光これだけで十分だこれだけでよし
千三百年前にも七重塔が立つ布目瓦をわれも拾ひし
<主人メモ> 海老名はあかるい。
