どしやぶりの雨ふりやまず脳外科への道に傘させどぐしよ濡れなりき
<主人メモ> 今日は朝から雨。 11時に脳外科病院の予約がとれた。 しかし2時間半待ち。
ドアは開け放たれてさねさし相模の雨のけふ寒き雨
窓の外をしたたる雨のやまざればわが体中の不安とどこほる
<主人メモ> コロナ禍のせいもあって病院はつねに換気されている。 脳に少量の血がたまっているらしい。 2週間後再検査。 とりあえず漢方薬が出る。

どしやぶりの雨ふりやまず脳外科への道に傘させどぐしよ濡れなりき
<主人メモ> 今日は朝から雨。 11時に脳外科病院の予約がとれた。 しかし2時間半待ち。
ドアは開け放たれてさねさし相模の雨のけふ寒き雨
窓の外をしたたる雨のやまざればわが体中の不安とどこほる
<主人メモ> コロナ禍のせいもあって病院はつねに換気されている。 脳に少量の血がたまっているらしい。 2週間後再検査。 とりあえず漢方薬が出る。

チョコレート齧ることなくけふ暮れむ恋することも少なくなるか
けさの空は雲の深くに青き空春なればあかるきものがながれる
<主人メモ> バレンタインデー、あんまり関係ないな。

五千歩をあるいてくればここは何処(いずく)しだれ梅紅き花着けてをり
先生の歌集をさがす本の山、本棚の奥にやうやく揃ふ
<主人メモ> 京都の青磁社から『岡野弘彦全歌集』の膨大なゲラが届く。 解題を書かねばならぬ。

ボンカレーのボンとは何かと問ひたれど誰も答へ得ず肉だと決めつ
小学生のオレでもこれならできさうだ鍋に三分はけつこう長い
駅前のさくらの枝に早き花枝には枝のゆゑよしあらむ
<主人メモ> 今日は、今から53年前の1968(昭和43)年2月12日、 ボンカレーが初めて発売された日だそうだ。 ボンカレーには、お世話になりました。

エリック・サティ『ジムノペティ』をながしつつ『喪神』を読む至福の時間
<主人メモ> 『喪神』は五味康祐の時代小説

冬川の水底浅きほとりには紅梅白梅花にひかりあり
垣のうちに夏みかんあまた実らせる庭を覗けば猫の目に会ふ

橋をわたりとなりの町へ鴨遊ぶ川のながれを覘き込みつつ
清響乾坤を包む一瞬をおもひみむとし想ひみがたき
<主人メモ> 綱淵謙錠『史談往く人来る人』を読みはじめるとすぐに 五十余年の夢 覚(さ)め来(きた)って一元に帰す 截箭(せつせん)弦(つる)を離るる時 清響(せいきよう)乾坤(けんこん)を包む という素敵な五言絶句に出会った。 江戸時代前期、越後高田藩のお家騒動の際、 将軍綱吉の裁断で切腹を命ぜられた小栗美作の辞世である。 綱淵は、この綱吉の断を「自分の将軍襲位に反対した越後光長と大老酒井忠清に 復讐するための政治裁判だと見ている」と複雑な政治劇を読み取り、 小栗美作の人物に賛辞を贈る。 切腹も「見事である。」「辞世もいい。」「生死の転瞬を矢の弦を離れる響きに託して」と語る。 たしかに清新すがすがしい気を感ずる作である。
