午前中は曇りだけど昼ごろより台風の影響で雨らしい。
一夜目も二夜目も同じメンバーに奈良の酒呑む楽しからずや
二夜目には梁山泊とふ酒どころ酒も肴も忘れがたし
入江泰吉の写真記念館。水に写る薬師寺の塔の一枚を求む
『孟子』告子章句下 孟子曰く、「是に答ふるに於いてや何か有らん。其の本を揣らずして其の末を斉しうせば、方寸の木も、岑楼より高からしむ可し。金は羽より重しとは、豈一鉤金と一與羽との謂を謂はんや。食の重き者と礼の軽き者とを取りて之を比せば、蓋ぞ翅に色重きのみならん。往きて之に応へて曰へ、『兄の臂を〇らして之が食を奪へば則ち食を得るも、〇らざれば則ち食を得ず。則ち将に之を〇らんとするか。東家の牆を踰えて其の処子を摟けば則ち妻を得るも、摟かざれば則ち妻を得ず。則ち将に之を〇かんとするか』と」
どんな場合でも理不尽はよせおのづから礼を重んずべし
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『梁塵秘抄』植木朝子編訳
般若経をば船として 法華経八巻を帆に上げて 軸をば帆柱に や 夜叉不動尊に 楫取らせ 迎へたまへや罪人を (四句神歌・雑・四二三)
【現代語訳】『般若経』をば船とし、『法華経』八巻を帆にあげて、経の巻軸を帆柱にして、ね、夜叉、不動尊に楫を取らせ、どうぞ浄土にお迎えください、罪人を。
【評】この上なく立派な船に乗り、頼もしい梶取に守られて浄土に渡ることを願う一首。
「般若経」は、般若波羅蜜(智慧の完成の意)について説かれた経典の総称。「法華経」は、日本では古来一般に最も重んじられた経典で、天台宗の根本聖典。
「夜叉」は鬼神の一つであるが、毘沙門天に属し、衆生を守る者とされた。「不動尊」は不動明王。忿怒の相で表現される仏教の守護神(二八四)
早くに指摘されているように、当該今様と同じような発想は、仏教関係の資料にしばしば見えている。
生死ノ大海タトヒ悪業ノナミタカクトモ般若ノ船にノリテ観世音菩薩ニカヂヲササセタテマツリテ菩提ノカノキシニワタラムコトハホドアルベキ事ニモアラズナムハベルベキ (『法華修法一百座聞書抄』一一一〇年頃)
妙法蓮華ノ船ニノリ 精進波羅蜜帆ヲアゲテ 妙吉祥尊楫ヲ取リ 解脱ノ風にゾマカスベキ (『菩提心讃』平安時代末期)
これらの例と比較すると、発想は共通するものの、当該今様の場合は経を記した巻物の紙が帆として風に翻り、経巻の軸が帆柱として屹立するという具体的で細かな描写がなされており、梶取も二人である。それも観音や妙吉祥尊(文殊菩薩)のような女性的姿、あるいは童子形に造形される優しく慈愛に満ちた菩薩ではなく、悪鬼の側面も持つ夜叉と忿怒の相を持つ不動明王であり、 強さ、頼もしさが強調される。具体性と勇猛さという、今様の性格の一面がよく表れていよう。