2月28日(土)

今日も晴れ。昨日よりは少しばかり冷たい。   裏の布地の絵模様をいいだろうと言ひ妻コートを纏ふ   わが冬のコートは妻と違ひ貧相なり。まあこんなところがわれのものなり   なかなかにおしゃれな冬の装ひに家出てゆかむ友との...

2月28日(土)

今日も晴れ。 篠田一士『傳統と文學』(筑摩叢書)を読んだ。1986年12月20日に出たもので、おそらく古本屋で買ったものと思われる。もともと篠田の文章は好きなのだが、「傳統」の捉え方とともに、この旧漢字によって書かれた文...

2月27日(金)

曇りというが、晴れている。   妻のピンクのセーターとわが濃紺のセーターがからみあふ。あゝのどかなり   なんとなく泣きさうにならむ。セーターがからみあひつつ絨毯の上   妻のピンクのセーターの魅力的なる今妻が着れば似合...

2月26日(木)

曇りで寒い。風もある。   デスゲーム蟲毒に果てし男らの魂といふものありしと思ふ   天・地・人と京から東京へ殺し合ふ二百九十二人次々に滅ぶ   イクサガミ、勝ち抜くものは誰ならむわくわくどきどき終らんとする 『孟子』離...

2月25日(水)

朝から雨、雨。   ほとばしり咲くは白梅。公園の際(きは)に花着け芯から匂ふ   白梅のきはめて低きに咲く花のしかし淫蕩なる香りたゆたふ   足取りをそこなふごとくに梅匂ふ。気分淫蕩なり。その白き花 『孟子』離婁章句下1...

2月24日(火)

晴れてる。   わが歩みの先行く小爺(こぢぢい)。懸命に追ひ抜かむとするにとても及ばず   わが前をゆく子爺の面(つら)を見むと思へどつひにふりかへることなし   角を左に曲がる小爺の姿見むとしてわれも曲がるに影すらもな...

2月23日(月)

昨夜雨が降ったようだが、妙に暖かい。   雪の降りし翌日の朝、水のしたれば雪白くして未だに残る   雪残る垣根の低き植木なり。なかなか溶けず、さはれば零る   雪人形いくつか残る朝ならむ微笑めば人形も笑ひ反す 『孟子』離...