短歌 3月22日(日) Posted on 2026年4月22日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 晴れているが、家の中は寒い。 清澄で、艶やかで、細緻なり。神仙、天使的と三島由紀夫云ふ 最晩年の泉鏡花の幽霊譚あまり恐くはないが蠱惑的なり * 『孟子』万章章句上124-3 曰く、「然らば則ち舜は偽りて喜べる...
短歌 3月21日(土) Posted on 2026年4月21日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝から晴れて、温かくなるそうです。 「あれ、蜻蛉が」お米膝つき手を合す裏の山には風が通る 裏山の風一通り赤蜻蛉静(そつ)と動いて女の影……二人 * 泉鏡花の幽霊譚を読みたるに味はひ細やかに清らかなりき 『孟子...
短歌 3月20日(金) Posted on 2026年4月20日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝から微雨、もう少しで曇り空になるらしい。 「出ただええ、幽霊だあ」、「おッさん、蛇、蝮?」、「そげいなもんじゃねえだア」 糸塚 散々に甚振(いたぶ)られ倒され無惨なる碑(いしぶみ)を雁字搦めに緊縛したり 嘴(ふ...
短歌 3月19日(木) Posted on 2026年4月19日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝は雨がちだが昼頃には晴れ間があり、暖かかった。 はんけち 細やかなかやつり草に縁どられその片端に赤蜻蛉二つ あれあれ見たか/あれ見たか/二つ蜻蛉が草の葉に/かやつり草に宿をかり…… 初路の死。あやまったとは思ひ...
短歌 3月18日(水) Posted on 2026年4月18日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 晴れ。 辻野とは心中未遂にあらざれど初路同じ時に水に入りたり 二十(はたち)の日に死の縁(ふち)に辻野は堪(こら)へたるに女その夜千ヶ淵に沈む 身投げせし別嬪さんはいぢめられ死といふも同じ日なりき 『孟子』万...
短歌 3月17日(火) Posted on 2026年4月17日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 雨ではないが寒い。 お米 妖艶なる三十路(みそぢ)の女と連れ添ふて燈籠寺へと参り候 雪国の冬にはあれど小春日和、石段に坐す。ああ提灯、いやどっこい 就中(なかんづく)、公孫樹は黄にて紅樹、青林。見渡す森は錦(...
短歌 3月16日(月) Posted on 2026年4月16日 by 偏屈房主人 / 0件のコメント 朝は雨、やがて曇りから晴れてくるらしい。 小池真理子『月夜の森の梟』をよむ。良人であった藤田宜永への鎮魂の賦だ。夫婦で作家。三十七年の付き合いだったという。肺に腫瘍が見つかってから一年十カ月。そして死後。辛いとか悲しいと...