6月9日(火)

午前雨、午後曇り。   東海道庄野あたりは雨の中。上るも下るも一苦労なり   やつとこさつとこ京の三条大橋へ。欄干に覗く鴨川の流れ   一枚一枚はそんなに大きくない版画なり。江戸のわれなら幾枚か買ふ 『孟子』告子章句下1...

6月8日(月)

朝方は雨、そして曇り。昨日、関東地方も梅雨に入ったらしい。   蒲原は雪の坂道上り下る誰もが蓑笠に雪積もらせて   御油の宿に女中に引き込まるる禿げ頭軟弱さうなり。われかも知れず   四日市は風吹く、荒く、男一人、笠を飛...

6月7日(日)

午前は曇り、午後一時頃より雨らしい。   おいおいこんな山道を行く果てにあるのかMOA美術館は   歌川広重画く東海道五十三次。つぶさに観つつただ疲れたり   箱根の山はこんなだつたかと思ひつつ雨や雪降る宿場を越えつ 『...

6月6日(土)

曇りらしい。 ちよつくら熱海   伊豆山のあたりを曲りまた登るまたまた登る妻の自動車(くるま)   音(ね)をあげる自動車(くるま)ではないが後部座席に音(ね)をあげさうなる私(わたくし)がゐる 『孟子』告子章句下164...

6月5日(金)

  あつというまに平城すぎて京に入る京は寂しきにはか雨ふる   京にふる雨の激しく地を叩き、寒くなるのもあまりに急なり   奈良の町萬萬堂通則に贖ひし餢飳(ぶと)饅頭を頬張る妻と吾 『孟子』告子章句下163 公孫(こうそ...

6月4日(木)

昨日の台風6号が去って、曇りだそうだ。台風一過を期待したが……   安底羅像、申年を守る神なれば殊更深く頭を下げる   新薬師寺の鎮守社ならむ鏡神社。藤原広嗣の霊魂祀る   十市皇女と市寸嶋比賣を祀る祠(ほこら)。因縁な...

6月3日(水)

台風6号がくるらしい。よって激しい雨。 その足で、裏手にある新薬師寺へ   本堂に鎮座まします薬師如来われをも救ふか浄瑠璃世界へ   薬師如来坐像を囲む十二神将。皆それぞれに恐ろしき貌 『孟子』告子章句下162 曹交(さ...